産経抄

4月11日

 新型コロナウイルスの感染拡大は、国権の最高機関であり立法機関である国会の機能すら麻痺(まひ)させかねない。憲法56条は「総議員の三分の一以上の出席がなければ、議事を開き議決することができない」と定める。議員の間に感染者や濃厚接触者が広がれば、あっという間に国会は停止する。

 ▼さすがに危機感を覚えたのだろう。これまで憲法改正論議に消極的に見えた公明党の北側一雄憲法調査会長は9日、こう明言した。「感染症の拡大がどう展開していくか分からない。(緊急事態に関する)憲法上の規定を議論するのはとても大事だ」。