産経抄

4月19日

 英単語のつづりには、表記されていても声に出さない文字がある。「knife(ナイフ)」や「knock(ノック)」の頭につく「k」が、代表例としてよく知られている。これを「黙字」と呼ぶそうである。

 ▼英語の先祖にあたる古英語では、いまの「黙字」もしっかり発音されていた。ものの本にそう書いてある。時代とともに音が省略され、表記だけが残ったらしい。思えば英語にかぎらない。声に出さなくとも読み取らなければならない黙字は、現代の日本にもある。