産経抄

4月25日

 中国外交について、老獪(ろうかい)だのしたたかだのと高く評価する人がいるのが、ずっと疑問だった。共産党一党独裁の国だから上意下達が徹底しているだけで、実は柔軟性に乏しく墓穴を掘ることも多いのではないかと。新型コロナウイルスをめぐる情報戦もその様相を呈している。

 ▼「中国政府と人民の世界保健機関(WHO)に対する支持と信任を体現している」。中国外務省の耿爽(こうそう)報道官は23日の記者会見でこう述べ、WHOへの3千万ドル(約32億円)の新たな寄付を発表した。「中国寄り」(トランプ米大統領)とされるWHOとの癒着疑惑を、さらに深めたいのか。