桜の花の舞い散る中で入学式が行われるのは日本の伝統、というわけではないらしい。欧米の教育制度を導入した明治のはじめ、9月入学が主流だった。
▼明治19年に改正された徴兵令が、変化のきっかけとなる。徴兵対象者(満20歳の男子)の届け出期日が9月1日から4月1日になった。これにあわせて、教員養成の総本山である高等師範学校(現筑波大学)が、4月入学への切り替えに踏み切った。手をこまねいていれば、壮健で優秀な若者が、陸軍に先にとられてしまうからだ。旧制中学校、小学校が続いていく。
桜の花の舞い散る中で入学式が行われるのは日本の伝統、というわけではないらしい。欧米の教育制度を導入した明治のはじめ、9月入学が主流だった。
▼明治19年に改正された徴兵令が、変化のきっかけとなる。徴兵対象者(満20歳の男子)の届け出期日が9月1日から4月1日になった。これにあわせて、教員養成の総本山である高等師範学校(現筑波大学)が、4月入学への切り替えに踏み切った。手をこまねいていれば、壮健で優秀な若者が、陸軍に先にとられてしまうからだ。旧制中学校、小学校が続いていく。