産経抄

5月2日

 持病の潰瘍性大腸炎の悪化で、安倍晋三首相が第1次政権を手放したのは平成19年9月のことである。安倍首相は、その2年余り後に認可された新薬アサコールが画期的に効き、病は寛解(消失)状態となって復活を果たす。だが、アサコールは海外では15年以上前から使われていた。

 ▼「『(新型インフルエンザ薬として)日本で承認されているのだから』と私も言ったが、法令上できない」。安倍首相は国会で、新型コロナウイルス薬の有力候補である国産のアビガンを特例承認できない苦渋をあらわにした。一方で政府は、世界数十カ国へのアビガン供与を決め感謝されているのに。