産経抄

5月5日

 本日は「こどもの日」、「端午の節句」である。数日前からスーパーで、この時期盛りを迎える菖蒲(しょうぶ)を見かけるようになった。風呂に入れて菖蒲湯にするためだ。

 ▼茎から強烈な香りを放つ菖蒲は、古くから健康を守り、悪霊を払う力を持つと信じられてきた。日本人が湯船につかる習慣を持つ前は、軒先に飾って魔よけにしていた。民俗学者の小松和彦さんによると、西洋では吸血鬼を追い払う方法の一つだったニンニクに相当する。今まさに追い払うべき悪霊といえば、新型コロナウイルス以外考えられない。