言葉はときに甘い響きを人の胸に残し、ときに残酷な素顔をのぞかせては人を傷つける。「言葉には朝と夜とがある」。作家の寺山修司はこう記し、美しい響きを持つ朝の言葉として「希望」の2文字を賛美した。
▼寺山はしかし、こうも書いている。「人類が最後にかかるのは、希望という病気である」。フランスの作家、サンテグジュペリの言葉という。目覚めに口ずさめば甘く、失意の底ですがれば味わいは苦い。複雑な使命を背負わされた言葉なのだと、いまにして思う。
言葉はときに甘い響きを人の胸に残し、ときに残酷な素顔をのぞかせては人を傷つける。「言葉には朝と夜とがある」。作家の寺山修司はこう記し、美しい響きを持つ朝の言葉として「希望」の2文字を賛美した。
▼寺山はしかし、こうも書いている。「人類が最後にかかるのは、希望という病気である」。フランスの作家、サンテグジュペリの言葉という。目覚めに口ずさめば甘く、失意の底ですがれば味わいは苦い。複雑な使命を背負わされた言葉なのだと、いまにして思う。