産経抄

6月17日

 「竹槍(たけやり)では間に合はぬ 飛行機だ、海洋航空機だ」。昭和19年2月23日の毎日新聞1面に、こんな見出しの記事が載った。筆者は海軍省担当記者の新名丈夫(しんみょう・たけお)である。

 ▼本土沿岸に敵が侵攻するようになれば、万事休す。当時の海軍の見解を伝えたものだったが、時の首相、東条英機は激怒する。数日後、37歳の新名は陸軍2等兵として懲罰召集をうけた。