産経抄

6月18日

 北朝鮮のいら立ちは一体どこへ向かうのだろう。開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所を爆破して、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領による宥和(ゆうわ)政策を踏みにじった。経済協力の象徴だった開城工業団地と金剛山(クムガンサン)観光地に軍を展開する、とも表明している。

 ▼先月刊行されたばかりの『2020年・米朝核戦争』(文春文庫)にこんな場面がある。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が言い放つ。「私がオリンピックのとき、文在寅と直接話したことがあるのを忘れないで。あいつはアメリカの許可がなければクソもできないわ」。