産経抄

6月24日

 ホンダの創業者、本田宗一郎さんが、モータースポーツの最高峰であるF1レースへの参戦を発表したのは、昭和39(1964)年だった。当時のホンダはすでに二輪のレースでは、圧倒的な強さを誇っていた。ただ四輪メーカーとしては新参者である。

 ▼本田さんは、ドンキホーテ扱いされてもまったく意に介さなかった。翌年の最終戦、メキシコGPで早くも初優勝を果たして、世界をあっと言わせる。「勝っておごることなく、勝った原因を追究して、その技術を新車にもどしどし入れていきたい」。記者会見での本田さんの言葉である。