産経抄

7月9日

 音楽をかけて軽口をたたきながら手術を行う。主人公のジャックは、陽気なエリート外科医だが、患者の気持ちに寄り添うタイプではない。ある日、声帯のがんを宣告され、自分の病院で治療を受けることになる。

 ▼医師から患者に立場が入れ替わると、驚きの連続だった。不親切な病院の窓口、患者を人間扱いしない検査、貧乏人を切り捨てる医療制度。手術が成功して仕事に復帰すると、人間味豊かな医師に生まれ変わっていた。米映画の「ドクター」は、実話が基になっている。