産経抄

7月31日

 世界では毎日、15億人あまりの人々が食事道具として箸を使っているそうだ。伝説によれば、最初に箸を常用したのは、中国最古の王朝、夏(か)の開祖とされる禹(う)だった。食事を早く済まそうと、小枝を折って作った。洪水にすばやく対処するためだ(『箸はすごい』エドワード・ワン著)。

 ▼『史記』などによると、神話の時代、大洪水が起きて人々は苦しんでいた。天帝から治水を命じられた禹は、堤防と水路の変更によって各地の氾濫を治める。その実績が認められて帝位につく。