産経抄

8月13日

 米ニュージャージー州の小学校での出来事である。12歳の少年が黒板に「ポテト」の綴(つづ)りを「potato」と正しく書いた。ところが訪問中のクエール副大統領が「e」を付け加えて“訂正”した。折しも1992年の大統領選のまっただなか、その模様はテレビ中継されていた。

 ▼トランプ大統領ならこの程度のミスは簡単にやり過ごせる。クエール氏の場合はこれまでも、ベトナム戦争への徴兵忌避や大学の成績改竄(かいざん)などの疑惑がくすぶっていた。共和党不人気の一因となり、ブッシュ大統領(父)の足を引っ張った。結局、民主党のクリントン大統領の誕生を許すことになる。