中欧の国チェコのナンバー2にあたる上院議長が、今年1月に心筋梗塞で急死した。台湾訪問を目前に控えていた。妻は、夫が中国大使館から訪台を中止するよう脅迫されていたと暴露する。後任のビストルチル上院議長は、見事に遺志を引き継いだ。企業家やメディア関係者ら約90人を率いて、8月30日に台湾に到着した。
▼訪問団には、首都プラハのフジブ市長も参加している。北京との姉妹都市を解消して、新たに台北と協定を結んだ人物である。前市長が北京と締結した協定に、台湾を中国の一部とする「一つの中国」の原則順守が記されているのを問題視した。市の協定に国際政治を持ち込むのはおかしいという正論である。