産経抄

9月2日

 ニュースを聞いて、数十年ぶりに懐かしい詩を口ずさんだ。「若者よ体を鍛えておけ 美しい心がたくましい体に からくも支えられる 日がいつかは来る」。福岡市の商業施設で先月末に起きた事件である。

 ▼血の付いた包丁を振り回す15歳の少年が、6歳の女児に馬乗りになっていた。女児を救い出したのは、30歳代の消防局の男性職員だった。非番で買い物に来ていた男性は、背後から飛びかかり、包丁を持つ右腕を押さえて倒れ込んだ。女児と男性にけがはなかった。男性は「とっさに行動した」と語っている。