産経抄

9月5日

 とりわけ白熱も過熱もしていない自民党総裁選の陰で、野党が埋没している。立憲民主党と国民民主党の合流新党も、平成29年10月の結党以来初の立民の代表選も、有権者の関心は高くない。「メディアにもしっかりと報道いただきたい」。立民の福山哲郎幹事長の異例の要請は、危機感の表れだろう。

 ▼とはいえ、案じることはない。ドラマ『半沢直樹』(TBS系)を見れば、いやが応でも民主党政権が思い浮かぶ。「債権放棄じゃダメなんですか」。白いスーツ姿の女性大臣が銀行に迫る場面では、次世代スーパーコンピューター開発をめぐり、「2位じゃダメなんですか」と詰め寄った仕分け人を連想して思わず噴いた。