産経抄

9月29日

 韓国南西部の珍島(チンド)付近で2014年4月に起きた旅客船「セウォル号」の沈没事故は、死者・行方不明者が300人を超える大惨事となった。野党の大物だった文在寅(ムン・ジェイン)氏はいち早く現地を訪れ、政府の対応の遅れを批判した。

 ▼やがて「空白の7時間」の問題が持ち上がる。当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領が事故当日の行動を明らかにせず、政権への風圧が一層強まった。先週から韓国メディアで取り沙汰されているのは、文在寅大統領の「空白の10時間」である。