産経抄

10月25日

 ある職業の訓練内容という。水深20メートルの海底にある居住施設に、1週間ほど滞在する。海中の作業では、ヘルメットが割れて海水が入ってきたときの対処法や、非常用酸素の使い方などを学ぶ。どんなトラブルにもパニックに陥らないためである。

 ▼カメラに監視された中での集団生活があり、「6カ月間のミッションをともにするなら誰を選ぶか」と参加者同士の相互評価もある。プライバシーはない。物資の補給もない。気が遠くなるような極限の環境下で、冷静に活動できるチームを構成するためだという。