産経抄

10月26日

 駅売りの新聞が見出しで売っているように、映画もタイトルがすべて。どんなに中身が良くても表紙が悪けりゃ誰も見てくれない。若かりし頃、見出しをつける整理部に配属され、面白くない顔をしていたのだろう。旧知の宣伝マンに見出しの重要性を懇々と諭された。

 ▼空前のヒットを続けているアニメ映画「鬼滅の刃」は、原作が週刊少年ジャンプで連載が始まる前、「悪鬼滅々」や「空想鬼滅奇譚(きたん)」といった案も検討された。もし、別のタイトルだったらアニメにうとい小欄なぞは、観(み)に行かなかったはずだ。