産経抄

11月3日

講演する橋下徹氏(酒巻俊介撮影)
講演する橋下徹氏(酒巻俊介撮影)

 映画「夫婦善哉(めおとぜんざい)」は、森繁久弥さんの代表作の一つに数えられる。主人公の柳吉は、化粧問屋の若旦那である。妻子があるのに芸者に入れ揚げ勘当される。

 ▼ダメ男を演ずるのに、ある工夫をしたと、森繁さんがエッセーで明かしている。森繁さんは、大阪の名門、旧制北野中学の出身だった。エリートたちの巣のなかに、無気力なボンボンの一群が交じっていた。上級の学校をめざす必要のない大店(おおだな)の長男たちである。