産経抄

2月13日

 「男はとんかつだと思っている」。文芸評論家で慶大教授の福田和也さんは、週刊誌『サンデー毎日』の昨年12月6日号で説いていた。若い頃から大のとんかつ好きである福田さんは、「とんかつの食べ方で男の度量が測れると信じている」のだそうである。いわく言い難い説得力がある。

 ▼まさか「それでは女はとんかつではないのか」と怒りだす人はいないだろうが、性別・性差に触れることすら躊躇(ちゅうちょ)する世の中になってしまった。うかうかと「女性はロースカツよりヒレカツを好みがちだ」などと口に出せば、偏見だの性差別だのと指弾されはしないかと不安になる。