産経抄

2月17日

 幕末から明治にかけて日本を訪れた多くの外国人は、当時の日本人が子供たちを慈しむ気風に感嘆の声を上げたものだ。大森貝塚を発見したことで知られる米国の動物学者、エドワード・モースもその一人である。

 ▼滞在記の『日本その日その日』にこんな記述がある。「世界中で日本ほど、子供が親切に取扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい」。日本は「子供の天国」だともいっている。