産経抄

2月18日

 永世棋聖で日本将棋連盟の会長も務めた故米長邦雄さんは小学校卒業後、内弟子に入って将棋に専念した。3人の兄は東大を卒業している。「兄貴3人は頭が悪いから東大に行った。自分は頭がいいから棋士になった」。実は先輩棋士が作ったジョークだったが、米長さんの名セリフとして広まった。

 ▼言うまでもなく、将棋の世界は学歴が役に立たない。かつては進学は時間の無駄だとする風潮があって、棋士の学歴は中卒が当たり前だった。早稲田大に進んだ「ひふみん」こと加藤一二三九段は、その意味でも異色の棋士だった。