産経抄

3月3日

 「民間銀行との会合から帰ろうとしたら雨が降ってきた。そのとき、相手から傘を借りるのは、いいのか、悪いのか」。旧大蔵省で笑い話のような議論がなされたことがある。

 ▼平成10年、大蔵省は、過剰接待問題で厳しい批判にさらされていた。いわゆる「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」である。当時「官庁の中の官庁」として霞が関に君臨していた大蔵官僚が、こともあろうに風俗店でいかがわしい接待を金融機関から受けていた。