産経抄

3月13日

 自身がかつて組織のトップの座にありながら手を付けないか、できもしなかったことを後任者に無理強いする。控えめに述べて無責任極まる光景が、3人の元首相によって展開された。東日本大震災とそれに伴う東電福島第1原発事故から10年となる11日、東京都内で開催された集会での話である。

 ▼小泉純一郎、鳩山由紀夫、菅(かん)直人の各元首相はそろって登壇し、原発ゼロを訴えた。細川護煕、村山富市両元首相も脱原発を訴える宣言文を寄せたというから恐れ入る。現職時代、いかに自分たちに問題意識も定見もなかったかを告白しているかのようで痛々しい。