産経抄

3月17日

 横綱は大関以下と違って、引退しない限り地位は安泰である。もっとも「横綱降格」が論議されたことはある。昭和25年の1月場所、羽黒山、東富士、照国の3横綱がそろって途中休場した。事態を重くみた日本相撲協会は、2場所続けて負け越すか休場すれば大関に転落すると決める。

 ▼ところが、横綱の権威が失われる、などと相撲ファンから反対論が相次いで、決定は撤回された。この騒動がきっかけとなり設置されたのが、外部識者による横綱審議委員会である。横審は昨年の11月場所の後、3場所連続で休場中だった白鵬、鶴竜の両横綱に対して、「引退勧告」に次いで重い「注意」を決議した。