産経抄

3月24日

 ロシア人弁護士のセルゲイ・マグニツキー氏は、当局による巨額の税金横領を告発した後、不当に逮捕されて37歳の若さで獄死する。3年後の2012年に米議会が可決したのが「マグニツキー法」である。事件に関与したロシア当局者の入国禁止や資産の凍結などが盛り込まれていた。

 ▼その後、世界全体に適用されるようになる。欧州連合(EU)が昨年12月に設けた「グローバル人権制裁制度」は、マグニツキー法に倣ったものだ。人権侵害を行った個人や団体を制裁の対象とする新制度によって、中国新疆ウイグル自治区の少数民族弾圧に対する、今回の制裁発動が可能になったといえる。