産経抄

3月26日

 ♪異人さんに つれられて 行っちゃった 詩人の野口雨情が作詞した「赤い靴」(本居長世作曲)は、ちょうど100年前、童謡雑誌で発表された。モデルの女の子をめぐっては、いくつかの説がある。その一つが実は日本にとどまったというものだ。

 ▼母親が生活苦から手放した1歳の女の子は、米国人宣教師の養女となった。もっとも女の子は結核を患い、夫妻とともに海を渡ることはできなかった。東京の孤児院に託されて、そこで亡くなった。母親は死ぬまで、女の子が米国で幸せに暮らしていると思い込んでいたという。