産経抄

4月1日

 厚生労働省という役所は、一体どうなっているのか。職場におけるハラスメントの防止に取り組んできたはずだ。その厚労省で、「死ねっつったら死ぬのか」などと部下に暴言を吐いた上司が、懲戒処分を受けていた。部下は鬱病を発症して退職している。上司は職場の「パワハラ相談員」だったと聞けば、あいた口がふさがらない。

 ▼「働き方改革」の旗振り役を担っているのも厚労省である。今年1月、過労死ラインの目安となる月80時間以上の残業を強いられた職員が398人もいた。最も長い職員の超過勤務時間は226時間だった。緊急事態宣言の再発令の対応に追われたにせよ、常軌を逸している。