産経抄

4月2日

 次の航空便はいつ届くのか。新型コロナウイルスワクチンの供給を今のところ海外に頼るしかない日本では、やきもきする日が続く。もっとも台湾の苦労に比べたら、なんのことはない。矢板明夫特派員によれば、欧米製ワクチンを購入するとの情報が漏れると、たちまち中国の邪魔が入る。それゆえ交渉から輸送まで、秘密裏に進めなくてはならない。

 ▼中国は自国製ワクチンを露骨に政治利用している。南米で唯一台湾と外交関係を持つパラグアイに対して、中国当局の代理人と称する仲介業者がワクチン提供をもちかけていたことが、先日明らかになったばかりだ。もちろん断交と引き換えである。