産経抄

4月3日

 選択的夫婦別姓をめぐり自民党は2日、その在り方を検討する作業チーム初会合を開いた。党内は推進派と慎重派がせめぎ合っており、この日も賛否双方の意見が拮抗(きっこう)したという。諸政策を議論するのは大いに結構だが、優先して認識を共有すべき課題はほかにあるのではないか。

 ▼ただでさえコロナ禍で、日本社会は閉塞(へいそく)感に包まれている。国際情勢を見れば、中国の少数民族弾圧やミャンマーの国軍クーデターなど、民主主義が露骨な挑戦を受けている。衆院選を間近に控えたタイミングで、なぜ悠長に党が割れる議論を始めるのかも不可解である。