産経抄

4月7日

 「女の立場から書く」「殺人事件は扱わない」「締め切りは守る」。脚本家の橋田壽賀子さんが、自らに課した仕事のルールである。ただ、一度だけ破ってしまった。石井ふく子プロデューサーからの催促の電話に、橋田さんは打ち明ける。

 ▼「恋患いで原稿が書けません」。戦争中、恋愛どころではなかった橋田さんは40歳になっていた。相手はTBSの企画部員である岩崎嘉一さんである。4歳年下だった。石井さんに気持ちを伝えてもらい、結婚が決まった。