産経抄

4月13日

 今年のマスターズ・トーナメントには、「名誉スターター」として3人が招待されていた。往年の名手、ジャック・ニクラウスさんとゲーリー・プレーヤーさん、そしてリー・エルダーさんである。86歳のエルダーさんは、1975年に黒人として初めてマスターズに出場した。

 ▼もっとも、ゴルフ界の「白人支配」はその後も長く続く。風穴を開けたのが、75年に生まれたタイガー・ウッズ選手だった。97年に史上最年少の21歳で、初のマイノリティー(人種的少数派)チャンピオンとなる。ウッズ選手は表彰式に向かう途中、エルダーさんを見つけて抱き合った。「道を開いてくれてありがとう」。