産経抄

5月22日

 野党第一党の政策や国会対応が浮世離れしているようでは、選挙の際に有権者の選択肢にはなりにくい。政府・与党は、政権奪取の気迫に欠けた野党に助けられている。いかに頼りなくても、他の政権よりはマシだろうと消去法で選んでもらえそうだからである。

 ▼20日の参院外交防衛委員会は、中山泰秀防衛副大臣の約2分遅刻に野党が反発し、流会となった。理由があっても遅刻は許されることではなく、連続した遅刻問題に与党の気の緩みが指摘されている。とはいえ、だからといって審議をさぼるのはもっとおかしい。