「正気」が光放った明治の気概を 文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司

正論
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文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司氏

文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司氏

 10月23日に、政府主催の「明治150年記念式典」が憲政記念館で開かれた。国民に明治を振り返ることの大切さを知らしめる意義があったと思う。明治時代を回顧したくなり、明治神宮外苑の「聖徳記念絵画館」で開かれている明治維新150年記念特別展「明治日本が見た世界」を観(み)に行った。

 ≪悲劇的なまでに偉大だった時代≫

 この絵画館は大正15年に、明治天皇と昭憲皇太后の事跡を後世に伝えるために建設されたもので、明治天皇の生誕から大正元年の大葬までの歴史的場面を描いた80点の壁画が年代順に並べられている。眺めていくと明治という時代が絵巻物のように回想される。