米中は文明の衝突に突き進むか 東京国際大学教授・村井友秀

正論
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中国の習近平国家主席(左端)との会談に臨むトランプ米大統領(右端)=1日、ブエノスアイレス(AP)

中国の習近平国家主席(左端)との会談に臨むトランプ米大統領(右端)=1日、ブエノスアイレス(AP)

 ≪歴史は現状変更国家との対立

 現在、米国と中国の対立は徐々に明白な形になりつつあるが、世界の歴史は現状変更国家と現状維持国家の対立の歴史である。現状に不満を持つ現状変更国家が現状維持国家よりも強くなったと認識し、力で現状を変えようとしたときに戦争が発生する。又は現状維持国家がまだ自分の力が上である間に現状変更国家を攻撃する「予防戦争」もある。また、全ての国家は覇者になることを目指しているという「戦国時代モデル」は今でも国際関係の中で生きている。

 冷戦後、米国は世界の覇者になった。世界の頂点に立った米国の目標は世界一の座を守ることである。即(すなわ)ち現状維持である。米国の国家戦略の基本は覇者の地位を狙う二番手を潰すことである。