「戦時労働者」判決の拒否を貫け モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

正論
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徴用工像と新日鐵住金のロゴ(コラージュ)

徴用工像と新日鐵住金のロゴ(コラージュ)

 ついに日本企業の韓国における財産が侵害される重大事態が起きた。韓国最高裁の不当判決を受けて、原告の代理人は24日、「韓国内の財産に対する差し押さえ執行手続きに入る」と明らかにした。一方、代理人は差し押さえをした後も、資産を現金化して原告に渡すことは当面しないで、あくまでも協議による解決を目指すとしている。

 ≪来年は1千人が日本企業を提訴

 私は11月1日本欄で、原告は徴用ではなく募集で渡日しているから、「徴用工」と呼ぶことはふさわしくないと主張した。私が所属する国家基本問題研究所は「朝鮮人戦時労働者」という語を使うことを提案した。安倍晋三首相は国会で、政府として「徴用工」ではなく「旧朝鮮半島労働者」という用語を使うと答弁し、政府はその用語を統一的に使っている。