年頭にあたり 改元を機に日本を「義の国」へ 文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司

正論
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新元号「平成」を発表する小渕恵三官房長官(当時)=昭和64年1月7日、首相官邸

新元号「平成」を発表する小渕恵三官房長官(当時)=昭和64年1月7日、首相官邸

 今年、日本の国民にとって最も深い精神的意味を持つものは、5月1日の改元である。日本とは何かを深く考える数十年に一度の機会だからだ。そして、その認識の上に、新しい元号の時代の日本はどうあるべきかを決断することが必要なのである。

 ≪其国民性にユダヤ的方面がある

 昨年は明治150年の記念の年であり、全国各地の博物館や美術館などで明治を回顧するさまざまな企画展が行われたが、それらを貫くものは明治人の「義の精神」であった。この精神は、節目の年だけではなく、これからも日本人が折に触れ回想しなければならない。何故なら、明治人の「義の精神」を記憶し続けていることが、日本人の精神の気高さを維持させてくれるからだ。