神道を評価する時代の訪れ祝う 東京大学名誉教授・平川祐弘

正論・年頭にあたり
Messenger

昨年9月の地震で大きな被害を受けた厚真神社で初詣をする参拝客=1日、北海道厚真町

昨年9月の地震で大きな被害を受けた厚真神社で初詣をする参拝客=1日、北海道厚真町

 日本の宗教文化を外国との関係で再考したい。外国人労働者の来日がふえる。労働力は必要だがトラブルも生じるだろう。地球が狭くなり宗教摩擦は激化する。では世界から神道はどう見られたか。そもそも日本人自身が自分の宗教文化をどの程度自覚してきたか。

 ≪「宗教の名に値しない」と軽視

 仏教・キリスト教・イスラム教には創始者がいて聖典がある。そこは自然発生的な神道と異なる。仏道が伝わったとき、それとは違う信仰が昔から日本にあることが自覚され、神道と呼ばれた。内容を確定した上での定義ではない。日本人の無意識裡(り)に眠る宗教感情は根深く、神道も仏教化したが、それ以上に仏教も神道化した。