正論

あるべき憲法像を真摯に考えよ 駒沢大学名誉教授・西修

Messenger

憲法改正構想を記した極秘文書を背景にマッカーサー駐日米大使(左)と岸信介首相(右)のコラージュ(肩書は当時)

憲法改正構想を記した極秘文書を背景にマッカーサー駐日米大使(左)と岸信介首相(右)のコラージュ(肩書は当時)

 ≪「歴史の証人」たちが残した声

 日本国憲法は、どのような人たちが、どんな場面で、何を考え、いかにかかわって成立したのか。

 私は、昭和59年から61年にかけて、当時、存命だった連合国軍総司令部(GHQ)で日本国憲法の原案(マッカーサー草案)を作成した8人を含む、19人の米国人と27人の日本人にインタビュー(書簡の往返信を含む)を試みた。

 所蔵している30本のカセットテープと多くのメモ、書簡類を整理し、書籍として残しておくことが絶対に必要であり、また私の責務であると考え、一昨年の春から進めてきた作業が、ようやく仕上がった。