正論

憲法学者は象徴天皇の概念正せ 駒沢大学名誉教授・西修

駒沢大学名誉教授の西修氏(寺河内美奈撮影)
駒沢大学名誉教授の西修氏(寺河内美奈撮影)

 平成の幕が閉じようとしている。天皇陛下は、今月12日、『退位及びその期日奉告の儀』を宮中三殿で執り行い、今後、4月30日の『退位礼正殿の儀』まで一連の退位関連の儀式に臨まれる。

 天皇陛下は2月24日、『天皇陛下御在位30年記念式典』で、「天皇として即位して以来今日まで、日々国の安寧と人々の幸せを祈り、象徴としていかにあるべきかを考えつつ過ごしてきました。しかし憲法で定められた象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く、これから先、私を継いでいく人たちが、次の時代、更に次の時代と象徴のあるべき姿を求め、先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれることを願っています」との『おことば』を述べられた。