正論

皇室を支える総意は揺るがない 防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛

天皇、皇后両陛下、皇族方などが出席されて行われた歌会始の儀=1月16日午前、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)
天皇、皇后両陛下、皇族方などが出席されて行われた歌会始の儀=1月16日午前、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)

 大東亜戦争が終わった昭和20年8月、私は奈良に住む国民学校5年生だった。

 「朕ハ帝國政府ヲシテ米英支蘇四國ニ對シ、其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ」との昭和天皇の詔勅は、当時のラジオが悪くてよく分からなかった。母が涙していたので、「負けたのかな」と思った。無性に悲しかった。

 後年、国民学校とは開戦時に日本の同盟国だったヒトラー・ドイツのフォルクシューレの直訳であることを知った。当時の皇太子であった明仁親王殿下は、わが国の敗戦前年には栃木県日光市で疎開生活を送っておられた。明治の御一新以来、皇室の歴史として前例のない事態だった。

 ≪世論調査で示された敬愛の念≫