正論

G20は国際秩序回復の機会だ 拓殖大学総長・森本敏

G20大阪サミット訓練で、テロリスト役を乗せたボート(右)の行く手を阻む海上保安庁のボート=2月5日午後、大阪市住之江区(柿平博文撮影)
G20大阪サミット訓練で、テロリスト役を乗せたボート(右)の行く手を阻む海上保安庁のボート=2月5日午後、大阪市住之江区(柿平博文撮影)

 人間社会の平和や秩序は、基本的に法に基づいて維持されている。国内で自由で平和な社会に安全に生きられるのは、法と法執行機関のおかげである。国際社会の平和も国際法と、これを守る国連などの執行機関によって維持されてきた。

 仮に、国連憲章に違反して武力行使や威嚇を行い、国連安保理決議でこれが認定されれば制裁を受ける。しかし、このルールが有効に機能しないことがある。それは安保理常任理事国が拒否権を発動して安保理決議が採決されない場合である。また、サイバー・宇宙など従来の国際法が想定していなかった事象も起こっている。

 ≪事態はますます深刻化している