正論

シーレーン防衛の現実的議論を 元駐米大使・加藤良三

2017年5月、日本の南方沖を航行する米海軍のイージス巡洋艦シャイロー(米海軍提供)
2017年5月、日本の南方沖を航行する米海軍のイージス巡洋艦シャイロー(米海軍提供)

 ≪安全確保は国の存立に関わる

 日本の存立にとっての中東からの石油資源確保の重要性がおいそれと変わることはないだろう。ペルシャ湾からインド洋、マラッカ海峡やロンボク海峡、フィリピン近くのバシー海峡、台湾海峡ないし近海を通って日本に達する6千カイリを超えるシーレーンの安全確保はそのための最大の要諦である。

 一方、このシーレーンの確保はアメリカがアジア太平洋・インド洋、中東に「世界一の国」としてにらみを利かせ続けるための必須の要件でもある。