正論

「内発的」精神で時代を切り拓け 文芸批評家、都留文科大学名誉教授・新保祐司

交声曲「海道東征」の演奏=12日午後、東京都豊島区の東京芸術劇場(桐原正道撮影)
交声曲「海道東征」の演奏=12日午後、東京都豊島区の東京芸術劇場(桐原正道撮影)

 ≪万世一系の尊さが鳴り響いた

 4月12日、東京・池袋の東京芸術劇場で「天皇陛下御即位三十年奉祝公演」として交声曲「海道東征」の演奏会が行われた。125代の天皇陛下の御即位30年を奉祝する音楽として、初代天皇である神武天皇の御東征を主題とした交声曲「海道東征」が演奏されたことは、奉祝行事としてこれ以上ふさわしいものはないと思われる。

 なぜなら、神武天皇の橿原の地での御即位を謳(うた)いあげて終わるこの演奏時間約1時間の大曲が、今上陛下の奉祝公演で演奏されることは、「万世一系」の貴さを鳴り響かせることだからである。