国会議員のあまりに無知な発言 金沢工業大学、虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸

衆院本会議を欠席した無所属の丸山穂高氏=16日午後、国会(春名中撮影)
衆院本会議を欠席した無所属の丸山穂高氏=16日午後、国会(春名中撮影)

 丸山穂高衆院議員による「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」「戦争しないとどうしようもなくないですか」との発言にはあきれてものが言えない。国際紛争を平和的に解決するため、日々懸命に努めている自衛隊員や防衛省、外務省の職員に対する冒涜(ぼうとく)的な発言といえよう。

 ≪平和と独立守る使命理解を≫

 自衛隊の使命は、「日本の平和と独立を守る」である。「平和を守る」とは、戦争しない状態を守り続ける「抑止力」として機能するということだ。そしてその抑止が崩れた場合「独立を守る」ため攻撃してくる敵を公海或(ある)いはその上空で排除する「対処力」として機能するという関係だ。だからこそ「警察以上戦力未満」の「自衛のための必要最小限度の実力」であり、国連憲章の定めどおり、他国に侵略して戦うことはしない存在として位置づけられている。