正論

ユーラシア史にみる令和の意義 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英

静岡大学の楊海英教授
静岡大学の楊海英教授

 国書から初めて採用した元号、令和の時代が幕を開けた。その元号は、日本の辿(たど)ってきた歴史がユーラシア史と、より一層連動が強まったことを意味している。

 ≪朝貢に元号を利用した中国≫

 漢字で以(もっ)て元号を示すやり方は、古代中国に前例がある。君主の在位年数を基準にして時間を数え、即位の年かその翌年を元年とするのが一般的であった。日本も中国から導入して独自に発展させたが、国家体制は根本的に異なる。中国は易姓革命即(すなわ)ち異なる姓を有する実力者が革命によって政権を獲得し、新しい王朝を建立する流れである。