正論

「マイクロカー」はどこへいった 社会学者・加藤秀俊

評論家・社会学者の加藤秀俊(酒巻俊介撮影)
評論家・社会学者の加藤秀俊(酒巻俊介撮影)

 ≪お役所も後押ししていたのに

 マイクロカー、すなわち排気量50cc以下またはそれと同等の電池で駆動するクルマが大学の研究室やメーカーによって開発され、お役所もその発明を後押ししてその普及につとめる、と明言なさったのはもう10年以上もむかしのことになるが、あの新発明はいったいどこにいったのだろう。

 このクルマは小型の自動車というよりは大型の電動自転車といったほうがいいくらいの大きさ。幅約1メートル、長さ2・5メートル程度。そして最高時速も60キロまで。高速道路の走行は禁止されているが、ちょっと近所のスーパーにでかけたり町内のお医者さまへの通院などにはぴったり。