正論

香港の「自由」を注視する意義 東洋学園大学教授・櫻田淳

「逃亡犯条例」改正案の完全撤回などを求めた民主派団体の集会で、「香港を解放せよ 今すぐ民主主義を」と書かれたプラカードを掲げる人たち=26日、香港(共同)
「逃亡犯条例」改正案の完全撤回などを求めた民主派団体の集会で、「香港を解放せよ 今すぐ民主主義を」と書かれたプラカードを掲げる人たち=26日、香港(共同)

 香港政府は、刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」の改正を延期すると表明した。この条例改正に際して、香港市民に広がった「自由」、「自治」の後退への懸念は、払拭されなかった。

 これに関連して、米連邦議会上下両院では、香港の自治の検証を政府に求めることを旨とする「香港人権・民主主義法案」が提出された。現下の米中確執が「利益」だけではなく「価値」に絡んだものに波及しようとしているとき、香港の「自由」の行方には、日本からも大いに関心が払われるべきである。

 ≪世界で最も「自由」希薄