正論

トランプ「暴論」に触発されて 防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛

佐瀬昌盛・防衛大学校名誉教授
佐瀬昌盛・防衛大学校名誉教授

 1960(昭和35)年署名の日米安保条約第6条は、米国の陸空海軍が日本の安全と、極東の平和と安全に寄与することを条件に、米国がわが国に基地を設け、また使用することを許している。また第5条は、日本および日本の基地に駐留する米陸空海軍が日本の領域で武力攻撃を受ける場合、それぞれの憲法に従って共通の危険に対処する、としている。米国が武力攻撃を受けた場合については規定がない。

 ≪原因は憲法9条にある

 日本が負う義務は基地の提供であり、米国はそれを使用して、日本を日本とともに共同防衛する義務を負う。両国が負う義務は非対称である。一言に約せば、日米両国は非対称双務性の関係にある。